おはようございます。
これまで「ダサいTシャツは作るな!」と世の経営者達に怒鳴り散らしてきたくせに、自分が最もダサいTシャツを作っているキングコング西野です。
→https://www.picture-book.jp/projects/bandsaurus-jungle
さて。
今日は『人の流れを作ることが大事』というテーマでお話ししたいと思います。
「お仕事を作る時の手順は、こうだよ」みたいな話です。
言わないと分からない
今日は朝からニシノコンサルが2連チャンで入っていました。
1本目のクライアントは大阪・門真にある『浄徳寺』さん。
「檀家(寺院を経済的に支援することで、法要や供養を行ってもらう関係)離れが加速する中、浄徳寺は、どう仕掛けていけば、次に繋げるのでしょうか?」という御相談でした。
ニシノコンサルを受けられた方は御存知だと思うのですが、西野は決してアクロバティックな手はオススメしませんし、博打になるような手もオススメしません。
「手堅く、コケても終わってしまわないように」がモットーで、やはり今回もそうでした。
浄徳寺さんが用意していたプランは端的に言えば「イベントを仕掛けて、お寺に、お客さんを呼ぶ」というものでした。
僕はイベント屋なのでよくよく分かるのですが、イベントを仕掛けるのは簡単じゃありませんし、利益はほとんど出ません。
「利益がほとんど出ない」どころか、「準備期間を含めた稼働時間で考えれば完全マイナスじゃん」みたいなことがザラにあるので、“イベントを仕掛け続ける”というのはメチャクチャ難しいんです。
現在、TKOさんが全国ツアーをされていますが、基本的には赤字で(※なので西野が近々お手伝いします!)、CHIMNEY TOWNがこれだけのイベント(しかもビッグイベント!)を打ち続けられているのはホンマに奇跡みたいな話なんですわ。
#商売人の語尾
なので、浄徳寺さんからの「イベントを仕掛けて…」という提案には、「なるほどー」と返し(#イイと思っていない時の西野)、「もう少し、手堅い手を打ちませんか?」と提案させていただきました。
ここで西野が言った「手堅い手」というのは、「当たったらプラスだし、当たらなくてもゼロがゼロのまま」というもの。
今回のニシノコンサルは浄徳寺さんの「手堅い手」を探す旅となったわけですが、いろいろヒアリングしてみると、お寺の本堂やお庭の稼働率は極めて低く(次に3~4日しか使っていない)、さらには「一般人が借りることも可能」とのこと。
ここが糸口と見た西野は「セミナーをやりたい人がいます。ヨガ教室をやりたい人がいます。落語会をやりたい人もいます。そういう人達は、いつも『やれる場所』を探しています。なので、浄徳寺を“レンタルスペース”として時間貸ししましょう」とお伝えしました。
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【大阪 門真 西三荘駅 徒歩3分 30名収容レンタルスペース『浄徳寺』】
(¥5000/時間)
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みたいな感じで。
「いやいや、その条件でお寺が借りられるなら、今度のイベントで借りたいっす!」という人、結構いるでしょう?
なので、「『スペースマーケット(レンタルスペース検索サイト)』に登録して、そのサイトで浄徳寺が出てきたら、勝ちっす!」とお伝えしました。
この問題は、「言ってくれたら、全然貸し出しますよ」と浄徳寺さんはこれまでずっと思っていたのに、僕達一般人はお寺を貸しきれるなんて知らなかった…ということ。
(浄徳寺さんサイドから)「レンタルスペースとして使えますよー」と言ってもらわないと分かんないんですね。
なので、「『言ってこなかった』『知らなかった』で生まれていた機会損失をこのタイミングで潰しましょう」と提案した西野先生。
朝っぱらから良い仕事をします。
地の利を活かす
「イベントを仕掛けて、お客さんを呼ぼうかと…」と言っていた浄徳寺さんには、「それはハコ(場所)を持っていない人の戦い方なので、やめましょう」と伝えました。
「ハコを持っている人」の方が圧倒的に少ないので、ハコを持っている人の戦い方があまり体系化されていませんが、勝負事は必ず「地の利」を活かすべきで、ハコを持っている人はハコを持っている人の戦い方を適切に選ぶ必要があります。
それでいうと、浄徳寺さんが「イベントをして、集客を…」と言わなくても、「イベントをして、集客をしたい人」は山ほどいるわけで、その人達が求めているのはハコなわけですから、ただただハコを提供するだけでイイ。
集客は「ハコを持っていない人」に任せて、とにかく相手のエネルギーを使った方がイイ。
浄徳寺がレンタルスペースとして借りられない日もあるでしょう。
そんなのは何も問題無くて、「ゼロがゼロのまま」というだけ。
レンタルスペースとして貸し出している僕の家(https://iookup.base.shop/)も、稼働率は、せいぜい15%~20%程度。
運営に人件費をかけていないので、それで十分です。
ポイントは「【ゼロか、プラス】(マイナスは無い)という状況をいかに作るか?」で、浄徳寺には、そのポテンシャルがある。
逆に「集客」にコストをかけてしまうと、マイナスになる可能性が生まれてしまう。
「ハコを持っている人」の、このあたりの取りこぼしは結構あるなぁという印象です。
「モノが少ない」でお馴染みのCHIMNEY TOWNのオフィスも夜帯ならば「時間貸し」のニーズはあるでしょう。
最近は山邊がCHIMNEY TOWNのオフィスをレンタルスペースとして積極的に使っています↓
https://www.facebook.com/100005382228203/posts/2268605976662121/
ハコに人が出入りして、人の流れさえ作れれば、そこから仕事を作ることはいくらでもできて(※そこに集まった人同士で「一緒に何かやろう」みたいな動きは本当によくある!)、大切なポイントは二つ。
一つ目は「地の利」をキチンと活かすこと。
二つ目は「人の流れ」を作ること。
ここらへんは押さえておくといいかもです。
現場からは以上です。
【追伸】
「https://salon.jp/nishino」を付けて今日の記事の感想を呟いていただけたら、西野がエゴサーチで見つけ出してニヤニヤします。
宜しくお願いいたします。
ONE OK ROCK - Wherever you are / THE FIRST FAKE【Unearthed by BAND SAURUS】
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