できるようになる日なんて一生来ない

投稿日:2024.01.19 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




こんばんは。
サロン記事の投稿が遅れてしまってすみません。完全にブッ倒れておりましたキングコング西野です。
#体調を崩したわけじゃないよ
#シンプルに寝てた

さて。
今日は『できるようになる日なんて一生来ない』というテーマでお話しします。

さっそく本題です。
  
   

プレゼン公演の幕が上がる
    

ミュージカル『えんとつ町のプペル@NY』のプレゼン公演の幕が上がりました。

プレゼン公演の中身については、またあらためてお話ししますが、最後の曲が終わると同時に全てのお客さん(関係者)が立ち上がり、劇場は大きな大きな拍手で包まれました。
#手応え十分

その光景を見た時の最初の感想は「やってやったぞ!」でも「どうだ!」でもなく、「間に合った…」でした。

安堵が最初にきました。

ミュージカル『えんとつ町のプペル@NY』のバトンを引き取ることになったあの日(2023年秋)から、今日の今日まで本当にギリギリのところで、吹けば飛ぶような状態で走ってきました。

トラブルが起きない日は無かったし、
日本とアメリカの板挟みのコミュニケーションに何度も何度も気持ちを削られたし、
毎日仲間を探したし、助けを叫んだし、
一生分の契約書を見たし、
クリエイティブの問題も、お金の問題もありました。

準備が整ったから1月18日と19日にプレゼン公演をおこなったわけではなくて、前任者(以前のプロデューサー)がその日に劇場を仮押さえしていたから、今回のスケジュールになりました。

「何も揃っていないし、さすがに劇場をキャンセルしようか…」

という声も上がったし、

「とはいえ、すでに1月公演に向けて声をかけてしまっている(スケジュールを空けてもらっている)キャストさんがいるので、ここでキャンセルをしてしまうと『少しでもマズイ状況になると、簡単にキャンセルしてしまうカンパニー』という悪評がブロードウェイ村にまわってしまうから、やらなきゃ…」

という声も上がりました。

いろんな事情がありましたが、最終的に「GO」の決断をくだした理由は「ここでやらなかったら、たぶん一生やらないから」。

エンタメの世界に入って、かれこれ20年以上。

これまで、たくさん挑戦して、たくさんの山を登ってきましたが、「準備が整ったら(戦える強さが手に入ったら)、挑戦しよう」で、挑戦できたことなんてただの一度もありませんでした。

挑戦はいつだって「ここで急成長しなければ死ぬ」という状況の延長線上にありました。

「その日が来たらやる!」の「その日」なんて、待てど暮らせど、やってこなかったのです。

とくに今回はその色が濃くて、「ブロードウェイで戦える日」なんて、ブロードウェイで戦うことを「エイヤ!」と“決めきらないと”一生やってこない。

2023年の11月末の段階で、
エグゼクティブプロデューサーは決まっていなかったし(西野が緊急で代理プロデューサーをしていた)、
キャストさんのスケジュールは押さえられていなかったし、
音響スタッフも、現地の照明スタッフも、ステージマネージャー(舞台監督みたいな人)も見つかっていなかったし、
制作会社やPR会社との繋がりもなかったし、
演出助手も見つかっていなかったし、
ユニオン(労働組合)との規定もよく分からなかったし、
リハーサルスタジオも1日も押さえていなかったし、
日本のスタッフのVISAも取れていなかったし、
何もかもが揃っていませんでした。

1ヶ月半(途中、アメリカ人が一切働かないホリデーシーズンを挟む)で、これら全てを揃えなきゃ(契約を結んで話を前に進めなきゃ)いけない……という地獄的状況だったわけですが、繰り返しますが「1月18日と19日にやる!」と決めなかったら、これらが揃うことは無かったでしょう。

日本で芸能活動していて(日本のエンタメロードを歩いていて)、ブロードウェイのステージマネージャーと契約を結ぶことなんて絶対に無い(笑)。

繰り返しますが、「やれるようになる日」なんて一生やって来なくて、「締切までに、強くならなきゃいけない(強さを間に合わせなきゃいけない)」が挑戦の出場キップだということを今回は特に感じました。

この1ヶ月半で、少しは強くなったと思います。
いつも心配ばかりおかけしてごめんなさい。

そんなこんなで、ミュージカル『えんとつ町のプペル@NY』プレゼン公演二日目に行ってきます。

やるぞ🔥

【追伸①】
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宜しくお願いいたします。

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