たくさんお金を使うけど、1円たりとも無駄に使わない

投稿日:2024.05.18 / 西野亮廣エンタメ研究所

※この記事の内容は外部に発信していただいて大丈夫です。




おはようございます。
風邪の引きかたを忘れたキングコング西野です。
#ずっと元気

さて。
今日は『たくさんお金を使うけど、1円たりとも無駄に使わない』というテーマでお話ししたいと思います。

ゴッリゴリの話です。

本題に入る前に、まずは現在チャレンジ中のクラウドファンディングの進捗状況から。
#報告って大事

 

親の先入観を壊す
 

ミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)に2500人の子供達を招待する為に立ち上がったクラウドファンディングですが、現在…

【支援総額】567万円
【支援者数】354名

…という多くの御支援が集まっております。
本当にありがとうございます。

これにより(現時点で)【945名】の子供達(ときどき引率の大人)を無料招待することができるわけですが、黒西野的に言わせていただくと「2500人の子供を無料招待」の良いところは、自然と「子供が観ても楽しめるミュージカル」という宣伝ができているところだと思っています。

それによって、「それならウチの子も連れて行こう」となるので。

イメージの壁(先入観)というのは意外と分厚くて、僕が絵本を描き始めた時も、それこそ絵本『えんとつ町のプペル』を出した時も、最初は「こんな描き込み量の多い絵本は子供は読まない」とメチャクチャ言われたんです。

世の中じゅうの親が「子供=描き込み量が少ないカラフルな絵が好き」という謎の結論を出していたわけです。
描き込み量の多い絵本とのABテストすらしていないのに。

もしかすると、「子供は、線の数が少なくて、カラフルで、フワフワした絵が好きであって欲しい」という親の願望が、そのまま結論になってしまったのかもしれません。

とにかく、そのイメージの壁を越えるのが大変だったのですが、「まだ文章すら読めない子供が『えんとつ町のプペル』にハマっている」という感想が出回り始めた頃から、絵本の売上がグイッと伸びました。

どうやら「ヨソの子供が楽しんでいる(楽しみにしている)」というデータが、イメージの壁を越えるには必要で、それでいうと「最低でも2500人の子供が足を運ぶミュージカル」の安心感というのは、かなり大きそうです。

経済的な理由でエンタメを受けとることができない子供達にエンタメを贈りつつ、それ自体が新規顧客開拓の為の集客装置になっている…という白黒西野を展開しております。

引き続き応援宜しくお願いします。

※クラウドファンディングはコチラから↓
https://www.picture-book.jp/projects/2025poupelle-musical-gift

そんなこんなで本題です。

 

お金を無駄に使わない
 

おそらく、どこの会社でも似たようなことがおこっていると思うのですが、新人(新入社員やインターン生)はとにかくお金を溶かしまくります。

仕事をサボっているわけではありません。
「どこにお金がかかっているか?」を想像する力が無いので(経験不足)、本人は頑張っているつもりでも、お金を溶かしていることに気がついていない。

とくに忘れがちなのは「自分の人件費」で、(すべてに当てはまるわけではありませんが)『最低でも給与の3倍は働かないと赤字社員』みたいな発想がない。

(※参考記事)
https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1102/17/news001.html

これは「経験」が解決してくれる問題だと思うのですが、「若手に判断させること自体がそもそもリスクだから判断させない」としてしまう会社に入ってしまうと、この経験を積めないままオジサンオバサンになってしまうので、なかなかハードモードです。

素人がイベントを立ち上げた時が顕著で、そもそもの相場を知らないし、「無駄の省き方」も知らないので、製作費が極端に跳ね上がります。
肌感だと、素人は僕の5〜6倍の予算を使います。

西野は日本のエンタメ業界でもトップクラスに予算をかけているのは事実ですが、その一方で誰よりも「無駄な予算」を切ることが有名で、予算会議でも「これ、要らない」「これ、カット」「これは、○○で代替できるからカット」だらけです。

「予算のかけどころ」で極端に予算をかける為に。

そんな西野が仕掛けるミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)は、予算面で少しユニークな作りになっています。

ミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)は平日は「19時開演」の1回公演となっています。

劇場には舞台セットを建て込んでいるわけですから、もちろん24時間借りているわけですが、平日公演は19時からのみ。

つまり、毎日夕方頃までステージが空いているんですね。
#プペルバレエの稽古場として提供しようかなぁと考えていた枠です

今回は、ここを有効活用します。
さて、どういう感じで使うのか?

実はミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)は、俳優さんに何か急なトラブルがあった時にでも助っ人として入れるように、AチームとBチームの2班体制になっているのですが、そうなってくると、もちろん稽古も2回ずつ(各班1回ずつ)やらなければなりません。

2班にしたことで稽古の数が倍になるわけですが、稽古場を借りるのも安くありません。

というわけで、Aチームの稽古を1週間先にスタートさせて、Bチームの稽古が仕上がる1週間前に舞台初日の幕を上げることにしました。

Bチームの残りの稽古(1週間分)は、本番が始まった舞台の夕方までの時間を使っておこないます。

つまり、初日の幕が上がって1週間後に「Bチームの初日を迎える」という感じです。

こうすることで、稽古場のレンタル料を1週間分カットすることができる上に、Bチームは本番のセットで練習することができるので、クオリティーも上がる。

…みたいな調整を毎日やっております。

大きな勝負を仕掛けるには1円も無駄にできません。
徹底的にやってやりますわ🔥

現場からは以上です。

【追伸①】
https://salon.jp/nishino」と「#レターポット」を付けて今日の記事の感想をXでポストした後、この記事のコメント欄に“ご自身の”レターポットのリンクを貼ってくださった方に5レター(ciao!)を贈らせていただきます。

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【ミュージカル『えんとつ町のプペル 2025』(日本公演)に2500名の子ども達を無料招待したい!】
https://www.picture-book.jp/projects/2025poupelle-musical-gift

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